割れたり欠けたりで価値がゼロに?ダイヤモンドを守るために知っておきたい靭性の基本
その理由は、硬度と靭性の違いにあります。
この記事では、ダイヤモンドの特徴である靭性について詳しく解説し、割れや欠けが起こらないようにするための知識をお届けします。

ダイヤモンドは本当に最も硬い鉱物なのか?
ダイヤモンドは、鉱物の硬さを示すモース硬度において最高値の「10」とされています。
この基準は、ドイツの鉱物学者フリードリヒ・モースによって考案され、鉱物同士の傷のつきやすさを比較するものです。
ただし、モース硬度の数値は比例関係ではなく、例えば「硬度1」の滑石は非常に柔らかく、爪でも簡単に傷がつきます。
一方、ダイヤモンドは「硬度1」の滑石の何千倍もの硬さを持つとされています。
また、ビッカース硬度という圧力を加えて測る基準でも、ダイヤモンドは最も硬い鉱物です。
ただし、これらの硬度は「傷がつきにくい」という性質を示しているだけで、「割れない」ことを保証するものではありません。
靭性の低さに注意!ダイヤモンドが割れる理由
ダイヤモンドは、炭素原子が規則正しく結合してできた鉱物です。
この構造は硬さの理由である一方、「へき開面」と呼ばれる結びつきの弱い部分を持つため、一定の方向に衝撃が加わると割れる可能性があります。
例えば、指輪を身につけていて硬いものにぶつけた場合、たまたまへき開面に衝撃が集中すると簡単に割れてしまいます。
宝石の中で最も靭性が高いのはルビーやサファイアで、ダイヤモンドはそれに次ぐ位置にあります。
硬さは抜群でも、衝撃への耐性(靭性)は宝石の中でトップではないのです。
ダイヤモンドを長く守るための知識
1. アクセサリーの選び方に注意
指輪の場合、立て爪の高さが高いデザインは、ダイヤモンドが物にぶつかる可能性を高めます。
普段使いには、立て爪が低めでしっかりと石を支えるデザインを選ぶと安心です。
2. 使用状況に気をつける
ネックレスやイヤリングに比べて、指輪は日常生活で物にぶつける機会が多いアイテムです。
特に料理中や掃除中などは注意し、可能であれば外しておくのがおすすめです。
ダイヤモンドの価値を決める4C基準
ダイヤモンドの評価基準である4Cとは、以下の4つの要素を指します:
- カラット(Carat)
ダイヤモンドの重量を表します。
重いものほど希少価値が高く、高額で取引されます。 - カラー(Color)
無色透明が最も価値が高く、黄色味や茶色味がかかると評価が下がります。
一方、ピンクやブルーなどの特殊カラーは高値がつくこともあります。 - クラリティ(Clarity)
内包物(インクルージョン)の少なさを示します。
内包物が少ないほど、輝きが強く価値が高くなります。 - カット(Cut)
ダイヤモンドをどの角度から見ても美しく輝くように加工する技術の評価です。
カットが良ければ、輝きが際立ちます。
これら4つの基準は、ダイヤモンドの価値を決定する重要な要素です。
ダイヤモンドジュエリーの買取相場と注意点
ダイヤモンドジュエリーを売却する際、4C基準が査定額に大きく影響します。
特に、カラットが大きく無色透明でクラリティが高いものは、高額査定が期待できます。
ただし、靭性の低さやへき開面が原因で割れてしまったダイヤモンドは、価値が下がる可能性があります。
そのため、日常的に取り扱いに注意することが重要です。
まとめ
ダイヤモンドは「最も硬い鉱物」でありながら、「割れない」わけではありません。
硬度と靭性の違いを理解し、アクセサリー選びや日常使いに注意することで、孫の代まで美しい輝きを保つことができます。
また、4C基準を把握することで、所有するダイヤモンドの価値を正しく理解し、売却時にも適正な相場を判断する助けとなります。
ダイヤモンドの買取なら「買取堂ふくふく」
「買取堂ふくふく」では、ダイヤモンドの4C基準を熟知した専門の鑑定士が、丁寧に査定を行います。
- 高価買取:希少性や美しさをしっかり評価。
- 無料査定:査定料や手数料は一切不要。
- 便利な買取方法:店頭・出張・オンライン査定に対応。
ダイヤモンドジュエリーを手放す際は、ぜひ「買取堂ふくふく」をご利用ください。
札幌市北区 Y様 性別 男性
買取をお願いするのは少しハードルが高いイメージを持っていましたが、今回の体験でその考えが変わりました。これからも利用させていただきたいと思います。ありがとうございました!