エメラルドの見分け方と品質を評価するポイント
しかし、一口にエメラルドと言っても、その品質や特性は産地によって異なり、見極めには確かな知識が必要だ。
本記事では、コロンビア、ザンビア、ブラジルなどの主要産地ごとの特徴や、人工処理の実態、安価なエメラルドを購入する際の注意点を解説する。
天然の美しさと市場のリアルを知ることで、後悔のないエメラルド選びを目指そう。

産地ごとの特徴を知ることが重要
エメラルドは、古代から採掘され、権力者たちに愛されてきた宝石です。
現在、市場に流通しているエメラルドの多くは、コロンビア、ザンビア、ブラジル、ジンバブエといった主要な産地で採掘されたものです。
産地によってエメラルドの性質や品質には違いがあり、その特徴を知ることが品質を見極める第一歩となります。
コロンビア産(コロンビアン)
コロンビアのムゾー鉱山は、エメラルドの最高品質で知られています。
深いブルーがかった緑色と柔らかな色合いが特徴で、六方柱型の原石が「エメラルドカット」に適しています。
エメラルドグリーンの層に覆われた原石が多く、世界中で高く評価されています。
ザンビア産(ザンビアン)
ザンビアのエメラルドは、コロンビア産に似た美しさを持ちながら、少しブルーが強い色味が特徴です。
ザンビアンの原石は丸みを帯びており、オーバルカットに加工されることが一般的です。
コロンビアンに次いで高品質とされ、人気のある産地の一つです。
ブラジル産(ブラジリアン)
ブラジルで採れるエメラルドは、明るく柔らかいグリーン色が特徴です。
青みを帯びたものも含まれており、比較的リーズナブルな価格で入手できるため、初心者にも人気です。
人工処理が施される理由
エメラルドは、美しいものが少なく、天然のままではヒビや内包物(インクルージョン)が多い点が特徴です。
そのため、人工処理が一般的に施されています。
- 加熱処理
石の色味を向上させる目的で行われます。
ルビーやサファイアでもよく行われる加工で、エメラルドでも高い需要があります。 - オイル処理
ヒビや傷を目立たなくし、石を保護するための処理です。
エメラルドはカット時にインクルージョンが拡大するリスクが高いため、オイル処理が施されているものが大半です。
人工処理がされていないエメラルドは、産出量が極めて少なく、全体の0.001%未満とされるため、非常に高い希少価値を持ちます。
安価なエメラルドを購入する際の注意点
エメラルドは高価な宝石として知られていますが、市場には安価なものも流通しています。
こうしたエメラルドには、偽物や人工的に作られたものが含まれている可能性があるため、購入時には以下のポイントを確認しましょう。
- 傷やインクルージョンの有無
天然のエメラルドには必ずと言っていいほど傷や内包物が含まれています。
これが全く見られない場合は、偽物の可能性が高いです。 - 紫外線ライトでの検証
紫外線ライトを当てた際に、強い赤色が見える場合は偽物である可能性が高いです。
暗い赤色や黄緑色に見える場合は、本物の可能性があるとされていますが、専門家による鑑定が必要です。
また、人工的に作られたエメラルドは、天然石と区別が難しいものが増えてきています。見分けがつかない場合は、鑑定士や専門店に相談するのがおすすめです。
人工エメラルドの現状
人工エメラルドは、1941年にアメリカの科学者キャロル・チャザムが発明した「フラックス法」により初めて製造されました。
しかし、当時は天然のエメラルドとは異なる見た目で偽物と簡単に見破られました。
現在では、「熱水法」と呼ばれる技術で天然石と同じ条件下で製造されるため、天然エメラルドと非常に似た見た目のものが流通しています。
この技術により、人工エメラルドも内包物を持つようになり、屈折率や比重の差もほとんど分からないため、専門家でなければ判別が難しいものとなっています。
まとめ
エメラルドは、高級宝石の中でも人気が高く、5月の誕生石としても愛されています。
本物のエメラルドは品質によって買取価格が大きく異なり、高価買取の対象になることがあります。
ただし、市場には人工エメラルドや偽物も多く存在しているため、購入や売却の際には専門家に相談し、色味や傷、内包物などを慎重に確認することが重要です。
買取堂ふくふくなどの専門店を利用して、確かな知識と鑑定を得ることで、安心してエメラルドを楽しみましょう。
札幌市北区 I様 女性
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