トリフェーンの魅力と特徴を解説
スポジュメンの一種であり、「イエロー・クンツァイト」とも呼ばれます。
ギリシャ語で「三つの顔」を意味する名の通り、多色性を持ち、光の角度で異なる表情を見せるのが魅力です。
宝石言葉は「寛大」と「優しさ」。
心の傷を癒し、新たな知識を吸収する力を与えるとされ、パワーストーンとしても人気があります。
その希少性と美しさが評価されるトリフェーンの特徴や価値について、詳しくご紹介します。

トリフェーンの特徴と宝石言葉
トリフェーンは、火成岩に含まれるケイ酸塩鉱物であるリシア輝石の一種で、リチウムとアルミニウムを含むスポジュメンに分類されます。
リシア輝石は微量の元素がアルミニウムと置き換わることで、さまざまな色を持つのが特徴です。
たとえば、マンガンを含む場合は紫色からピンク色のクンツァイトに、鉄を含む場合は黄色から黄緑色のトリフェーンになります。
トリフェーンは「イエロー・クンツァイト」とも呼ばれ、名前の由来であるギリシャ語の「三つの顔」にちなみ、多色性を持つことが特徴です。
このため、職人が結晶の上下を考慮してカットすることで、より美しい輝きを引き出します。
宝石言葉は「寛大」と「優しさ」。持ち主のトラウマ克服を助けたり、新しい知識を吸収する力を与えると信じられ、パワーストーンとしても人気があります。
トリフェーンの色と魅力
トリフェーンは黄色や黄緑色を持つ宝石で、微量の鉄による発色や、鉱物内部の色中心(カラーセンター)によってその色を生じています。
色中心とは、鉱物の結晶構造に乱れが生じることで着色される現象で、トリフェーンの神秘的な色合いの由来とされています。
また、クンツァイトに共通する特性として、紫外線にさらされた後に暗所で発光する燐光性を持ち、その幻想的な輝きも魅力の一つです。
ガラス光沢を持つトリフェーンの黄色は、ただ珍しいだけでなく、その形成過程が偶然に依存しているため、神秘性を感じさせます。
非常に希少なため、特に鉱物コレクターや宝石愛好家に高い評価を受けています。
トリフェーンの産出国
トリフェーンは1877年にブラジルで初めて発見されました。
スポジュメンを代表するクンツァイトが1902年にカリフォルニアで見つかった記録と比較すると、早期に発見された宝石と言えます。
現在では、アメリカ(ノースカロライナ州、サウスダコタ州、カリフォルニア州)、メキシコ、ブラジルが主な産出地となっています。
特に宝石質のトリフェーンは、マダガスカルやアフガニスタン産のものが美しいパステルカラーを持ち、高く評価されています。
これらの地域では、クンツァイトやトリフェーンの多色性や燐光性を持つ高品質な原石が採掘されていますが、産出量自体は非常に少なく、世界的に希少性が高い宝石です。
トリフェーンのお手入れと保管方法
トリフェーンはモース硬度が6.5~7とジュエリーとして適度な強度を持っていますが、**へき開性(二方向に割れやすい性質)**を持つため、慎重な扱いが必要です。
ガラス光沢を生かすためファセットカットされることが多いですが、その分衝撃に弱いという特徴もあります。
- お手入れ
トリフェーンは研磨剤を含まない乾いた柔らかい布で乾拭きするのが基本です。
セーム革を使えば、表面を傷つけずに汚れを落とせます。
ただし、力を入れてこすらないように注意しましょう。
また、超音波洗浄や流水での洗浄は割れを引き起こす可能性があるため避けてください。
汚れが落ちない場合は、ぬるま湯に浸して軽く洗い、水気をしっかり拭き取ってから自然乾燥させます。 - 保管方法
紫外線による退色を防ぐため、直射日光を避け、日の当たらない場所で保管することが大切です。
柔らかい布や個別のケースに入れて保管することで、傷や衝撃から守ることができます。
トリフェーンの市場価値
トリフェーンは鉱物としてのスポジュメンの一種であり、産出量自体は少なくありませんが、宝石として加工されるクオリティのものは非常に希少です。
そのため、「レアストーン」として珍重される一方で、価格が極端に高騰することは少ない特徴があります。
市場に出回るのは透明度が高く、クラリティが優れた個体が中心であり、シャトヤンシー効果(光の筋のような輝き)が見られる場合はさらに価値が高まります。
また、パワーストーンとしても人気があり、アクセサリーやビーズ加工品が需要を集めています。
ただし、流通量の少なさから高価な商品が多く見られます。
トリフェーンの値段と価格相場
トリフェーンの価格は、品質やサイズにより異なりますが、比較的手の届きやすい価格帯で取引されています。
- 宝石質ルース:
1カラット当たり約1万円が相場です。 - ビーズ加工品:
ラウンドカットのビーズ1粒(8mm程度)で約3000円。 - ブレスレット:
2万~5万円程度(玉の大きさや数により変動)。
高品質なトリフェーンは希少性が高く、ジュエリー加工品として流通することは少ないですが、鉱物コレクションやアクセサリーとして愛されています。
まとめ
トリフェーンはスポジュメンに属する希少な黄色の宝石で、「イエロー・クンツァイト」とも呼ばれる独特の色彩を持っています。
その色は微量の鉄や色中心現象によって生じ、紫外線に弱い繊細さも持ち合わせています。
宝石質のトリフェーンは流通が限られるレアストーンでありながら、比較的入手しやすい価格帯にあるため、鉱物コレクターやパワーストーン愛好家にとっては魅力的な選択肢と言えます。
特別な一品として、自分らしいトリフェーンを手に入れてみてはいかがでしょうか。
札幌市西区 I様 女性
初めてこちらのお店に伺いましたが、スタッフの方々の親切で丁寧な対応にとても感謝しています。どの程度のものが買取の対象になるのか不安がありましたが、一つ一つ丁寧に見ていただき、しっかり説明してもらえたおかげで安心してお任せできました。これを機に、家の中にまだ眠っているものも整理して、また持ち込んでみたいと思います。本日は本当にありがとうございました。