摩訶不思議な七色の輝き!ブリリアントカット誕生の歴史と種類を解説
14世紀にインドからヨーロッパへ流入したダイヤモンドは、さまざまな試行錯誤を経て、美しさを最大限に引き出すカット技法が生み出されました。
本記事では、初期のカット技術から現代のラウンドブリリアントカットに至るまでの歴史を紐解き、その進化の過程をご紹介します。
ダイヤモンドの価値を理解し、より賢く取引を行うための知識を深めてみませんか?

ダイヤモンドの流入とブリリアントカットの起源
14世紀頃、インドからヨーロッパへダイヤモンドが流入し、加工技術の発展が始まりました。
当時のインドでは、ダイヤモンドはそのままの形で使用され、加工する必要がなかったため、ヨーロッパでの加工が主流となります。
当時輸出されたダイヤモンドは、インドで「マクル」と呼ばれる双晶結晶や低品質な原石が多く、高位の人々が身に着ける美しい等軸結晶の石は輸出されませんでした。
ダイヤモンドの特性である「非常に硬いが衝撃に脆い」点から、インドの身分の高い人々は原石のままリングにセットして愛用していました。
ヨーロッパに運ばれたダイヤモンドは、試行錯誤の末、時代とともに新しいカット技法が開発され、その美しさを引き出す努力が続けられました。
この技術の進歩が、やがて 「ブリリアントカット」 誕生への道を切り開いたのです。
初期のカット技術:カボションとローズカット
14世紀から16世紀にかけては、カボション や ローズカット といったカット方法が主流でした。
- ローズカット
16世紀に登場したバラの蕾のような形状のカットで、ドーム型に面を持つデザインです。
薄暗いろうそくの光で輝くように計算され、社交界や貴族の間で高い人気を誇りました。 - カボションカット
原石を丸みを帯びた山形に整える技法で、石そのものの光沢や文様を生かすカットです。
光の反射ではなく、石の自然な美しさを引き立てるスタイルが特徴です。
これらのカットは、手作業で磨かれた多面体構造によるモザイク模様のような輝きが魅力でした。
当時、ダイヤモンドの加工は熟練した職人たちがろうそくの明かりの中で行い、技術の粋が凝縮されていました。
現代のラウンドブリリアントカットとその進化
17世紀のヴェネツィア でブリリアントカットの原型が生まれ、さらに1919年、ベルギーの数学者兼宝石職人 マルセル・トルコフスキー によって、現在の ラウンドブリリアントカット が完成しました。
このカットは、ダイヤモンドの光学特性を数学的に計算し、屈折率や反射率を最大限に引き出す設計となっています。
ラウンドブリリアントカットは58面体で構成されており、その輝きは「摩訶不思議な七色の偏光」とも称されます。
- マーキーズブリリアントカット や プリンセスカット など、バリエーション豊かなカット技法も含む「ブリリアントカット」は、現代でも高い需要があります。
- 高品質なラウンドブリリアントカットのダイヤモンドは、査定時に高額で取引されることが多いです。
ダイヤモンドの買取では、ギャランティーカード(保証書)があると、査定額がさらに向上することがあります。
購入時に受け取った書類は保管しておくことをおすすめします。
ブリリアントカット誕生への道
18世紀初頭、ダイヤモンド加工技術はさらに進化し、オールドマインカット が登場しました。
これは後に オールドヨーロピアンカット として進化し、現在のラウンドブリリアントカットの基盤となります。
オールドヨーロピアンカットでは「ブルーティング技術」が採用され、正確に丸みを帯びたテーブル(ダイヤモンドの正面)を加工できるようになりました。
これらのカット技術の進化により、ダイヤモンドの輝きは一段と洗練されたものとなり、現代の定番であるラウンドブリリアントカットが確立されたのです。
まとめ
ラウンドブリリアントカット は、ダイヤモンドカットの集大成であり、光を最大限に反射させるその輝きは、多くの人々を魅了し続けています。
高品質なダイヤモンドは、カット技術によってその価値がさらに高まり、現代でも査定額がアップする要因となります。
カットの歴史を知ることで、ダイヤモンドの輝きの背景にある職人技や数学的な計算の偉大さを感じることができるでしょう。
札幌市厚別区 E様 男性
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